当センターの特徴


 

 現代の小中高等学校において、不登校をきたす児童・生徒への対応は、きわめて重要です。多くの不登校の児童・生徒は回復の可能性が大であるにもかかわらず、その手立てがあまり知られてはいないことが示唆されています。※

 平成7年から学校カウンセリング制度が発足しましたが、臨床心理士が学校と関わる中で、必ずしも不登校の発生率は減少しているわけではありません。その理由の一つとして、治療モデルに基づくカウンセリングのあり方があげられます。 臨床心理士は、本来、心理治療家であり、不登校の根本にある病理を徹底的に治療しようとするため、その治療に長期の時間がかかり、回復までに多くの時間を要することになります。
 
 他方、本センターがめざす、教育モデルに基づく学校カウンセリングは、現在北米で中心的な活動モデルとなっていますが、病理の根本治療というよりは、病理性が一定程 度に回復すれば、児童・生徒の家庭や学校の環境を整備して、学業の発達支援、キャリアの発達支援、個人・社会性の発達支援を行うことで、自発的に再登校ができるようにす るものです。この考えに従い、不登校をきたす児童・生徒に対する、北米型の学校カウンセリング的な支援活動も実践する予定でいます。

 従来より、不登校の回復には1〜2年程度を要するのが普通でしたが、出張相談を基本とする本センターの支援スタイルでは、6〜8か月で回復することが大半です。

※佐藤・濱名・浅川(2011,2013)  

 

 

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